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神峰山を歩こう

大崎上島には、展望台を全て巡ると115の島が見渡せると言われている神峰山があります。
絶景スポットとして眺めが素晴らしいのはもちろん、長らく信仰の対象として、また民話や伝説の舞台として、島の人々の暮らしの中に深く根付いてきた山でもあります。
 
本来であれば6月の県民山の日に神峰山ウォークが行われ、島内外から多くの方が参加されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により2年連続で中止となりました。
ぽっかりあいた時間で私たちは、神峰山に関わる方達のお話を1年を通して聞く、ということをはじめました。
 
お地蔵さんに前掛と帽子をかけたり、神社や山を管理する方々にお話を聞いたりするうちに、より深い、今まで歩いているだけでは気が付かなかった神峰山の姿が少しずつ浮かび上がってきました。
その姿を皆さんに共有していくことで、いつか再び(もしくは初めて)神峰山を訪れるときに、より神峰山を身近に感じ、それぞれの楽しみ方を見つけてもらえるようになったらいいなと思います。
 
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今回の特集では、今年の5月に神峰山に詳しい河野さんと一緒に山道を歩き、さまざまなお話を聞かせていただいた様子をお届けします。
 
 
河野さんとのウォークは、首切り峠からスタート。名前の通り、昔は首切り場だったという話です。雨が降ると土から赤い怨念の血が流れ出すと言われているそうですが、実際には赤土が流れ出してそのように見えるのだろうという河野さんの解説に、一同一安心。

早速、第一展望台へ向けて歩いていきます。

 
 
 
 
5月とあって、道沿いには様々な植物が、若芽を茂らせていました。タラノメにイヌザンショウ、ヤマツツジなどが目を楽しませてくれます。
2日に1度は山に入るという河野さん。植物の知識も豊富です。

サルトリイバラやウラジロ、ママコノシリヌグイ、ショウジョバカマといった植物の使い方や、エピソードを教えてくださいました。

群生するウラジロ(左)、ショウジョバカマとサルトリイバラ(右)

 

 

 
道沿いに並んでいるお地蔵さん。実は元からその場所に並んでいたわけではありません。
 
私たちが歩く舗装道ができる前は、手水川(ちょうずがわ)という川沿いに登山道があり、お地蔵さんもその道沿いに並んでいたそうです。道が新しくなってかつての登山道に残されていたお地蔵さんを、信仰のある方達が背負って新しい道まで運び、安置したとのこと。
 
年に一回、神峰山に並ぶ全てのお地蔵さんの帽子と前かけが、新しく手作りしたものに付け替えられます。
 
 
 
 
 
 
 
 
さらに歩みを進めると、針葉樹の林が現れます。河野さんが子供の頃(昭和25年頃)、給食が始まったもののガスがなく、ここの木を切って調理用の薪にしたそうです。
 
丸太に楔を打ち、ロープをつけて子供たちだけで運んだというエピソードに驚きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第一展望台に到着すると、河野さんは展望台のデッキを通り過ぎてその奥へ進んでいきます。そこには、岩と木の机が残る昔の展望台が。今の展望台は後から出来たものだそうです。
 
さらにその奥へ進むと、お墓がありました。昭和18年、飛行訓練をしていた陸軍の飛行機が霧のため神峰山の山肌に衝突し、飛行兵であった青年が亡くなられたそうです。「島にはこういうの(戦争の記憶)もある。こっちも参ってやってくれ」と河野さん。
 
 
 
 
第一展望台から見える地名について教えていただく。
 
 
 
 
 
第一展望台にあるこちらの看板。神峰山に残る伝説を伝えています。
厳島神社の祭神の一人である市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)は、我が子をなくして悲しみに暮れ、安住の地を求めて旅に出ました。その旅の途中に神峰山に登り、その眺めの素晴らしさに見惚れられたと言われています。
神峰山以外にも、島内には市杵島姫命ゆかりの地と言われる場所があり、それぞれの場所に厳島神社が建っています。
 
 
 
 
 
 
第一展望台から石鎚神社へ向かう途中、脇に抜けるケモノ道のような道があります。山頂の薬師堂へ向かう人は石鎚神社の神様の前を通らないように、こちらの道を使っていたそうです。さまざまな信仰が神峰山に根付いている事が伺えます。
 
 
小さな祠も、しめ縄が綺麗に掛け替えられている。
 
 
 
 
 
石鎚神社神峰山遥拝所へ着いてお参り。石鎚神社については、4月にしめ縄づくりと掛け替えを見せていただきました。
その時の様子はこちらから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
第二展望台に到着。この日は曇りだったので、しまなみ海道の島々の向こうに雲に覆われた四国がうっすらと見えました。
 
ここから、ホテル清風館のたつ青と白の岬を見ると、海に潜ろうとしている亀のように見えます。亀の向いている先には福島があり、福島の下あたりに竜宮城があるため、周りの海にはアマモ(リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ)が漂っているのだそうです。
 
いつも眺めている景色にこんな見方があったとは!河野さんが高校時代の先生から教えてもらったお話だそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
いよいよ山頂、薬師堂へ!大きな木の周りをぐるっと囲んで、お地蔵さんが並んでいます。
 
この薬師堂には、病気を治すために多くの人々が願かけに訪れました。
 
今の建物になる前には庵が建っていて、その庵の後ろには願掛けで人々が残していった髪の毛がかけてあったそうです。河野さんが高校生の頃、ここでキャンプをした時のこと。夜中にドサっという音がするので見にいってみたら、髪の毛が落ちていたという、ちょっと背筋がゾクっとなるお話も教えていただきました。
 
 
 
 
 
 
薬師堂から下り、首切り峠へ戻ってきて、この日のウォーキングは終了。
今日歩いたルートを地図にするとこのようになります。
 
 
 
 
 
 
河野さんの豊富な知識、島に暮らし、山と関わってきたからこそのエピソードの数々、ユーモアたっぷりのお話に、驚いたり笑ったりのとっても楽しい時間でした!
そして、今日お聞きしたお話を私たちもさまざまな形で繋いでいけたらいいなと思いました。
 
河野さん、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
ウォーキングの様子をまとめた動画もYouTubeで配信しています。こちらには載せきれなかったエピソードもたくさん。
 
動画「神峰山のおはなし」はこちら!
一緒に歩いているような気持ちになって、観ていただけたら嬉しいです。
 
 
 
 
 
 

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