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ある日の島ごはん がんす丼の巻

 

大崎上島に暮らしてみて気がついたことがあります。それは、「育てる人・獲る人・作る人」と「食べる人」の距離がとっても近いなあ、ということです。

近所の方から野菜をおすそ分けしていただくこともありますし、各地で開かれる朝市では漁師さんや農家さんから直接新鮮な魚や野菜を買うことができます。春には自分で山道を歩いてフキや山菜を採ったり、休みの日にはのんびり釣りをすることもあります。

お米や調味料を買いに立ち寄る商店には、お豆腐やこんにゃく、かまぼこなど、長い間島で作られてきた定番の加工品が並んでいます。

そうして集まってきた食材で、今日はどんなものを作ろうかと考える時間、出来上がったごはんを「いただきます」と食べる時間が、暮らしを豊かにしてくれているような気がします。

 

さてさて、今日のごはんは何にしましょう。

 

島に来たばかりのとき、「がんす」という聞き慣れないワードを耳にしました。

みんなの話からわかってきたのは「相原かまぼこ店が作っている」「とにかく美味しい」「ビールに合う」「火曜日にしか作られない」「商店に行けば買える」ということ。

とても気になって、さっそく商店さんに行って買って食べてみました。

 

 

 

魚のすり身に野菜や香辛料を練り合わせて揚げたものをがんすというそうで、大崎上島の相原かまぼこ店さんの作るがんすはコショウと玉ねぎが練り込んであります。

コショウの辛さと玉ねぎの甘さが絶妙で、2枚入ってたがんすはあっという間にお腹の中へ。

確かにおつまみやおやつにもいいけど、これだけ旨みがあって満足感もあったらごはんのおかずにも使えるんじゃないかなあ。

そう思って作ってみたのが、カツ丼ならぬがんす丼。お肉ほど重たくなく、でもしっかりごはんを食べられるので、「ちょっと元気を出したい!」というときに食べたりしています。

 

 

 

どっしりしたお豆腐は冷奴に、ゴーヤはにんじんと炒めてきんぴらに、お味噌汁の具はひじきと玉ねぎ。ひじきは島産で乾燥されたものが売っていて、一年中使えるのが嬉しいです。

今日の晩ごはん、出来ました。がんすがお出汁を吸い込んで、とっても良い匂いです。いただきます!

 

 

「今日は何を作ろう」から始まって、暮らしの中で生まれてくる島ごはんメニュー。

それぞれのお家に、それぞれの味やアイデアがあるのだろうなと思います。

そんな何気ない「ある日の島ごはん」のおはなし、またお届けできますように。

 

イラスト・文:てるい ひろえ

 

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