OKAPAM
観光案内所1階のキツネの絵のある部屋。
観光案内のリーフレットなどを配布する他に、OKAPAM( Osaki Kamijima Archive Project & Annaijo Museum )として、島の記憶に出会う展示やワークショップを行う場所としてオープンしています。
大崎上島アーカイブプロジェクトとは
大崎上島に暮らしていると、昔の話をよくお聞きします。船が主な交通手段だった時代のお話、山を越えて学校に行ったお話、商店街の通りにはお店が並んで、それはそれは賑やかだったお話。昔の話をするときの島の人たちの目はその当時の様子を今もありありと見ているようです。
街を歩いていると、なんだか昔と今が混ざったような、不思議な光景に出会います。コンクリートと繋がった石垣、崩れかけた土壁に子供のらくがき。もう使われていない曇ったカーブミラー。道路の下に走る川。
それらは、なかなか目に見えにくいものです。形として残しておくには難しいものもあるし、もうすでに人々から忘れられようとしているものもあるかもしれません。でも、島を歩き、人に会い、話し、見て感じることで確かめることができるものです。
島は、境界線がはっきりしているからこその独自の歴史や風土を育んできました。何気ない島民との会話や目にした景色にも、島で生きてきた人々の記憶が潜んでいます。島の物語に触れ自身の中に何かを感じたとき、私たちが生きてく上で失いかけている人間的なものを取り戻すことができるように思います。
OKAPAMは、観光案内所や暮らしの中で見聞きしたことを記録するとともに、街を歩き表現することで、大崎上島の物語を紡いでいきます。それは、島と私たちが出会うことで両者の間に何が生まれいくのかを考えていく、未来への試みでもあります。
55年ぶりに島を訪れた人の思い出。ある島民のおじいちゃんが島にやって来て、商売を始めるまでのおはなし。トンネルや灯台の思い出、子どもの頃の話、週末友達同士でお出かけしたはなし。日常の何気ないできごとなどをアーカイブしていきます。
史料の収集
古地図をみる。民話を読む。郷土史家が集めて来た資料に触れる。昔の写真を見ながら暮らしを想像する。広報や運動会のプログラムも立派な史料です。
街をあるく(ワンダーウォーク(仮))
地図をみながら歩く。昔の地形の痕跡を探しながら。日々変わっていく街の変化を目にする。想像を膨らませる。猫に会う。草花や貝殻を見つける。ちょっとした視点の変化で街を歩くのが面白くなる。マップをつくったり、ときどき街あるきをしたりします。
一緒にやってみる
おじぞうさんの帽子を編む。自転車を修理するなど。ときどき風待ちの広場(毎月第2土曜日)でワークショップなどを行います。
OKAPAMは、観光案内所に合わせてオープン。(8:30~17:00 年末年始休み)
ご自由にご覧ください。
1階にスタッフ不在の場合は2階におりますので、御用の際はお声掛けください。
山ラボでも神峰山に関するアーカイブ・展示を行っています。
山ラボについてはこちらから
ワークショップなどについては随時お知らせします。